日文 东京爱情故事台词.docx

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日文东京爱情故事台词

toukyolovestory

完治:

もしもし、永尾です。

永尾完治です。

はい、あ、今、羽田つきました。

はい?

あ、向かいの方が、あ、済みません。

あのう、空港到着出口に女性、はい、紺のジャケット、はい。

到着出口だろう。

紺のジャケット。

リカ:

完治!

永尾完治!

完治!

完治:

はい。

リカ:

永尾完治!

完治:

あの、ここです。

リカ:

完治(かんち)君?

完治:

あ、いいえ、永尾完治(かんじ)です。

リカ:

いるだら早く言ってよ。

事業部の赤名りかです。

荷物これだけ?

完治:

はい。

リカ:

倉庫へ行って商品の積み込みしなくちゃいけないの。

付き合って。

完治:

はいっ?

管理員:

はい、以上です。

お疲れ様。

完治:

お疲れ様でした。

完治:

あのう、終わりました。

リカ:

ありがとう。

行こうか。

完治:

はい。

リカ:

どうした?

元気ないなあ、声に。

完治:

そうですか。

リカ:

八月三十一日の小学生みたい。

なんか東京にいやなことでもあるの?

完治:

それはやっぱ不安ですよ。

愛媛から一人出てきて東京で何かあるか分からないし。

りか:

そんなの何があるか分からないから元気出るんじゃない。

完治:

そう簡単ですか。

リカ:

大丈夫。

笑って、笑って。

今この時のために今までのいろんな事があったんだっ  て。

そんなふうに思えるように。

だからね、バッチつけて。

完治:

バッチ?

リカ:

その日その日の思い出をぴかぴかのバッチにして胸に貼って歩いていくの、ね。

完治:

はい。

リカ:

元気!

完治:

あ、もうなんか一学期の終業式の小学生みたい。

リカ:

うん、行こう。

完治:

はい。

里美:

日溜りの長い、長い廊下の突き当たに使ってない教室があったの。

そこが私たちの内証の溜まり場。

トキ子:

ええ?

里美:

そんななんだけど弟みたいな三上君と子供なんだけどお兄さんみたいな永尾君、それから私。

いつも三人一緒だった。

トキ子:

どっちが好きだったの?

里美:

二人が仲よく話してるとこ見てるのが好きだった。

トキ子:

ううん。

里美:

三人で学校をさぼって海見に行ったこともあった。

永尾君は海はいいよなって本当に感動してるの。

でも、三上君は防波堤に腰掛けて、ずっと俯向きっぱなし。

私、三上君の踵踏んだ足下見ながら思った。

ずっとこのままでいたいなって。

トキ子:

五年振りに会うんだ、二人と。

里美:

永尾君とはあんしんしたいかなあ。

トキ子:

三上とは会いたくない?

里美:

うん、会いたい。

部長:

今日からうちの営業部に入りました永尾です。

事業部長の和田です。

完治:

永尾完治です。

よろしくお願いします。

和田:

あ、頑張ってください。

完治:

はい。

部長:

赤名!

リカ:

はい。

部長:

お前春のキャンペーンの担当だったよな。

リカ:

はい。

部長:

うちの新戦力に事業の仕事をおおまか教えてやってくれないかな。

リカ:

はい、分かりました。

部長:

じゃ、頼むんだぞ。

完治:

はい。

リカ:

よろしくね、完治。

完治:

あの、かんち?

俺の名前はかんちじゃなくて、かんじなんですけど。

リカ:

でも、私の小学校の同級生にね。

山村完治君という子がいたんだけど、その子皆からかんちって呼ばれたよ。

リカ:

いただきます。

完治:

いただきます。

リカ:

ねえ。

完治:

うん?

リカ:

もてるでしょう?

完治:

何急に?

全然もてない。

リカ:

なんで?

完治:

いや、なんでって、暗い青春引きずっちゃって。

リカ:

なんの?

完治:

うん、ずっと好きな子いたんだけどさ、なんか結局言い出せずじまい。

リカ:

大学?

完治:

いや、うーん高校。

ああ、もういいじゃん、こんな話。

リカ:

だめ、聞きたい。

その子とはどうなったの?

完治:

いや、どうも******あの、一応今度会うんだけどさ。

あの、こっちで同窓会あって。

リカ:

ここにあの片思いしてた子も来るんだ。

完治:

そう。

五年振り。

リカ:

そうか。

せんしゅんの1ページと再開するんだ。

うまく行くといいね、その子と。

完治:

知り合いだったのか?

三上:

さき引っ掛けた。

完治:

ひっか******

三上:

うん。

リカ:

引っ掛けたんじゃなくて、引繰り返したんでしょう。

三上:

そっちは?

完治:

えっ?

リカ:

ふふん、完治の彼女。

完治:

違うだろう。

三上:

あ、そう。

えー

リカ:

何を。

完治:

え、違う、違う。

いや、違うって。

三上:

ああ、行こうぜ。

完治:

えっ、あ、二次会の店に決まってんだよ。

三上:

構わねよ。

あんな連中。

今日はお前と飲むに来たんだよ。

完治:

え、じゃ。

リカ:

行こう。

里美:

うん。

完治:

ああ、またお前のせいで友達なくしたよ。

三上:

そう言えば、お前高校の時からそうだったよな。

完治:

お前が泣かした女の子一人一人慰めて廻ったとか。

リカ:

ああ、玉葱とハンカチみたいな関係だったんだね、二人は。

完治:

あのな。

里美:

でもね。

永尾君が慰めた女の子はその後皆永尾君のこと好きになったんだよ。

完治:

うそ。

俺そんないい目あった覚えなんかないよ。

三上:

いや、それはお前が鈍感だから。

皆:

ははは。

里美:

でも、なんか嬉しい。

完治:

ええ、何が?

里美:

ちょっと不安だったんだ。

もう五年も会っていなかったし、二人と会っても昔みたいに話せないんじゃないかと思った。

完治:

あ、それは俺もそう。

関口がさ、腰にスカーフなんかまいて来たらどうしようかと。

里美:

似合わないって、ねえ、覚えてる?

三人で学校さぼって海見に行った時の事。

三上:

ええ?

ああ、ちょっと御免。

三上:

よう!

驚いた?

尚子:

何を。

三上:

いや、随分変わるんだな、昼と夜じゃ。

大学で見た時はただの優等生のお嬢さんかと思ってたよ。

リカ:

どうしたの?

里美:

うん?

完治:

うん?

里美:

何?

リカ:

焼いてるみたい。

里美:

三上君に?

まさか。

昔からそうだもんね。

完治:

うん。

皆よく一致さ。

三上の人生にベッド心はあっても、ラブ心はないって。

里美:

そう。

大体なんで私が三上君のことで。

リカ:

あ、で、私の見間違いだ。

里美:

あ、そうだ。

永尾君、ピンポン。

完治:

ええ?

里美:

先の。

完治:

あ、あ、いないんだ、彼氏。

里美:

永尾君ってね。

何時も私の寂しいのとか、悲しいのとかそんな気持ちをひゅいってすくいあげてくれてたの。

本当、三上君とは全然正反対。

尚子の友達:

御免ね、また。

尚子:

ほかの店行こう。

三上:

それじゃね。

バイバイ。

三上:

御免、御免。

大学の研究所で一緒なんだ、今。

高校の時と一緒だな。

俺が女の子誘ったりしてるとなんか背中に冷たい視線感じてさ、なんだろうって振り向くと、何時も関口が蔑むような目で見てた。

相変わらずだな。

関口の潔癖症は不治の病かもな。

完治:

三上!

里美:

私、帰るね。

三上:

あ、いい、いい。

俺が出るよ。

ここは永尾の奢りね。

完治:

えっ?

三上:

それじゃ。

バイバイ。

リカ:

バイバイ。

完治:

あ、ちょっと、おい!

ちょっと待ってよ。

あ、あの、すぐ戻って来るから。

三上!

リカ:

彼のこと嫌いなの?

里美:

嫌いっていうんじゃないけど。

三上君といると苛苛するの。

リカ:

でも、いいよね。

こうやってさ、同級生って今でも会ったりできるのって。

里美:

そう言うのないの?

リカ:

私の友達ね、皆海の向こうなのよ。

里美:

海外に住んでたんだ。

リカ:

うん。

里美:

私なんかどっちかというと、そういうほうが羨ましいけどな。

リカ:

ねえ、電話番号教えて。

里美:

うん。

3、3、4、6、******

リカ:

6、サンキュー。

完治:

あ、帰った。

完治:

何?

リカ:

何?

完治:

何って。

呼んだから。

リカ:

手首の邉婴颏筏郡韦省¥ⅰ⑹驻芜動もしたのかね。

完治:

そうだ。

昨日のあれ、関口の電話番号だってじゃないか。

リカ:

そうだよ。

掛けたの?

完治:

かけたのって。

掛けたの知らなかったから。

リカ:

どうだった?

完治:

どうだったって。

リカ:

どうしたの?

完治:

いや、どうしたって。

夜待ち合わせしたけど******

リカ:

やったじゃん。

どこ、どこ?

完治:

教えない。

リカ:

なんで?

ピパパ、もしもし。

完治:

ビービービ

リカ:

誰と話中なのよ。

完治:

教えたら冷やかしに来るんだろう。

リカ:

それは行くよ。

完治:

だから。

リカ:

じゃさ、じゃさ。

顔に書いてあげるよ。

僕は君が好きだ。

完治:

やめろよ。

三上:

まだ怒ってるのか?

里美:

何?

三上:

動くなよ。

はい。

里美:

ああ。

三上:

変わってないな。

卒業アルバムのままだ。

里美:

どうしたの?

三上:

ええ?

里美:

急に誘ったりして。

三上:

何か問題ある?

里美:

だって、今までこんな事なかったじゃない。

五年も前からお互い東京にいて。

三上:

忘れたからな。

忘れたはずだったのかな。

里美:

御免、三上君急に来ちゃって。

完治:

ああ、いや、いいよ。

三上:

悪いな。

リカ:

あっ。

部長:

赤名、どうした?

リカ:

甙嶂肖违去楗氓锥几撙鞘鹿省

部長:

甙嶂校拷袢栅伟k表会のか?

リカ:

あの、ラケットはさらに在庫があるんですけど、ウエアが全く。

部長:

で、事業部には誰もいないか?

リカ:

全員会場式になんです。

倉庫のほうにサンプルが幾つかあるはずなんですけど。

部長:

分かった。

うちの連中に連絡取って見る。

リカ:

はい。

部長:

テニスの発表は何時か?

リカ:

九時です。

部長:

うん。

どうした。

リカ:

あっ。

部長:

早く行け。

リカ:

はい。

里美:

はは。

完治:

下手くそ。

里美:

じゃ、永尾君やってみて。

完治:

え、いいよ。

俺はバッターみたいびょんびょん飛んじゃうよ。

里美:

1、2、3、4、5、あ、凄い。

完治:

へへへ。

里美:

今度は三上君。

三上:

え、俺はいいよ。

永尾に花持たしてやるよ。

完治:

そんなとげのある花いらねえよ。

里美:

三上君。

三上:

え?

しょうがねえな。

その代わり、俺が勝ったら、関口は俺のもんだ。

完治:

えっ?

三上:

勝っちゃったよ。

完治:

ああ、御免。

ちょっ、ちょっ、ちょっと。

もしもし、あの、永尾ですけど。

リカ:

完治!

完治:

あ、あの、何かあったんですか。

リカ:

今どこにいるの。

完治:

ちょっと会社のほうがドライブちゃってさ。

わるいけど、ここで。

里美:

行っちゃうの?

完治:

御免。

あと二人でさ。

三上:

時間かかるのか?

完治:

さあ。

三上:

昨日の店にいるよ。

仕事が終わったら来いよ。

そのほうが関口にもさ。

完治:

いいの?

里美:

待ってるから。

完治:

じゃ、悪いけど。

三上:

おう。

三上:

永尾がいなくなった途端、黙り込むんだな。

高校の頃からそうだった。

里美:

怖かったのかな、三上君と二人きりになるのが。

三上:

俺のこと、そんなに嫌いだったのか。

永尾によろしくな。

里美:

帰るの?

嫌いなんか、嫌いなんかなれたら、どんなに楽だったろう。

五年前、東京に出て来る時、駅までの桜並木を歩きながら思ったの。

胸の奥んとこにしがみついて思いで全部ここにおいて行こうって、あんなやつの事なんか全部忘れちゃえって。

里美:

もう皆星みたいに変わらない距離でいられたらいいのにな。

完治:

ああ、いた、いた、いた。

里美:

三上君?

三上:

俺ずっと関口にきらがってるばかりおもってた。

一番ずるいのは関口お前じゃないか。

里美:

だって、三上君あの頃は******

里美:

私のことなんか好きじゃないくせに。

三上:

俺はな******

里美:

聞けないよ、聞けないよ。

三上君には私が似合わないで。

リカ:

私ね、完治が三上君たちと互いそうに話してるのを見てて、羨ましかった。

私小さい時から転校ばっかりしてたし、十代の頃はずっと海外にいたから、昔からの友達っていないんだ。

仲良くしてた友達たちも今はどこで、どうしてることか。

でも、寂しいわけじゃなくて、例えば、寂しいことがあっても、眠れない夜があってもさ、そんな時はこうやって星空を見上げる。

きっと世界中にもこうしてる人が一杯でさ。

皆それぞれ一人きり行ったり来たりしてるんだけど。

でも、見上げた星空は一つなんだ。

完治:

じゃ、また明日。

リカ:

もう今日だよ。

完治:

あ、そうか。

リカ:

そう。

完治:

じゃ、また後で。

リカ:

寝坊しないように。

完治:

目覚しかけて。

リカ:

パジャマも着て。

完治:

歯磨いて。

リカ:

毛布に包まれて。

完治:

いい夢見て。

リカ:

完治の夢でも見ようかな。

完治:

じゃ、俺も。

リカ:

じゃ。

完治:

じゃ。

リカ:

バイバイ。

完治:

バイバイ。

リカ:

お休み。

完治:

お休み。

寝坊するなよ。

リカ:

それ先言った。

完治:

あ、そうか。

いい夢見て。

リカ:

それも。

完治:

そうか。

リカ:

なんかこれじゃ、何時まで立っても帰れないね。

完治:

はあ。

そんな夜もあるよ。

リカ:

うーん。

じゃさ、こうしょう。

せえので一緒に後向くの。

完治:

OK.

二人:

せえの。

完治:

ずるっちいな。

リカ:

完治。

完治:

何?

リカ:

完治。

完治:

なんだよ。

リカ:

完治。

完治:

だから何?

リカ:

完治。

好き!

言っちゃった。

悔しいな。

完治:

な、何言ってるんだっけ。

リカ:

お休み。

完治:

ちょっと待ってよ。

完治:

はい。

リカ:

はい。

完治:

あ、只今留守にしております。

あの、ご用の方はポストに伝言。

リカ:

速達でう。

判子ください。

お邪魔します。

完治:

ね、ここ誰に******

三上:

よう!

三上:

見たんだってな。

完治:

なにを?

喋ったのか。

リカ:

何もないねここの家。

三上:

何も言い訳考えてないんだよ。

何から話せばいいんだ。

リカ:

ね、グラスどこ?

三上:

おう、そんなに不思議なことかよ。

何時もの事だろう。

俺らしいと思うだろう。

完治:

相手が違う。

何時もとは違う関口なんだ。

あいつはお前の寂しさを癒す為の玩具なんかじゃない。

好きでもないのにそんな簡単に******

三上:

俺はあいつが好きだ。

あいつにそばにいてほしい。

世界中たった一人あいつだけを愛してるんだ。

なんて言い訳だと納得できるか、な。

あいつキスしたら震えてたよ。

俺のことよっぽど嫌いなんだな。

あれっ、あいつキスしたの初めてだったじゃなかったな。

お前まだ手出してないだろう、な。

リカ:

お待たせ。

お湯わりでいいよね。

熱い、ふー。

完治?

完治:

つまみ買ってくる。

リカ:

三上君も飲めば。

暖まるよ。

三上:

あいつ本気で関口のこと好きなんだな。

リカ:

あいつだけじゃないでしょう。

本気なんでしょう、三上君も。

三上:

永尾とはさ半ズボンはいた頃からの付き合いなんだよ。

リカ:

みか、三上君、うそできない。

三上:

小学校、中学校、高校、信じられる友達はずっとあいつだけだったよ。

なのに俺、あいつが関口のこと好きだって知っててキスした。

リカ:

それってそんないけないこと?

三上君がキスしたのは完治が好きな里美ちゃんじゃないでしょう。

三上君が好きな里美ちゃんなんでしょう。

三上:

まさか。

永尾に聞いてんだろう、俺は遊びでしか女と付き合わねえ男なんだよ。

リカ:

うそ。

うそついて、わざと完治怒らせて彼女譲ろうとしてる。

三上:

考えすぎだよ。

リカ:

あ、そう。

三上:

永尾のこと好きなのか?

リカ:

うん、好き。

三上:

そうか。

でも、あいつは関口のことが******

リカ:

だから?

三上:

そうか。

関係ないんだ、な。

そんなことは、な。

リカ:

お帰り。

完治:

あれ、あいつは?

リカ:

帰った。

完治:

うん。

なんか言ってた。

リカ:

ううん。

完治:

そう。

リカ:

よかったね、疑い晴れて。

完治:

ええ。

リカ:

完治は置いてきぼりされたわけじゃなかったんでしょう、三上君と里美ちゃんに。

完治:

どういう意味だよ。

リカ:

もうこれで完治は里美ちゃんのことで一杯なんだね。

空き部屋なんてこれっぽっちもないんだね。

でも、私白旗あげるつもりないから。

帰る。

完治:

あ、送るよ、駅に。

リカ:

いい。

完治:

いや、けど。

リカ:

いいの。

で、明日どうしてる。

完治:

ああ、明日ちょっと。

リカ:

そうか。

じゃ、これあげる。

完治:

何これ?

リカ:

里美ちゃんと行ってきなよ。

じゃね。

お休み!

完治:

あ、ちょっと、おい!

里美:

永尾君好き******

完治:

えっ?

里美:

あ、ああ、先薬入れなかった?

完治:

ああ、びっくりした。

里美:

いやだ。

そんな急に好きなんて言わないよ。

三上君じゃないだから。

完治:

言われたの?

里美:

あ、違う、違うの。

三上君が皆にそういうふうに言ってるって意味。

完治:

ああ。

でもさ、あの、あいつがいろんな女の子と遊びまわってるのを俺はなんか認めないって言うか。

あいつはあいつでさ******

里美:

分かってる、分かってるよ。

でも私は三上君みたいな付き合い方できないだろうなと思う。

完治:

俺もかな。

里美:

私たちって、似てるかも。

完治:

さあ、似てるもん同士付き合うか。

いや、そうじゃなくて、あの、じゃなくて、そうじゃないこともなくて******俺と付き合ってくれないか?

あ、いや、あの、急に何話してるんだろう。

里美:

ありがとう。

完治:

えっ?

里美:

嬉しい。

完治:

じゃあ******簡単じゃないもんな。

里美:

簡単じゃないから宿題にさせて。

完治:

これサンキュー。

お礼にさ、何でも奢るよ。

リカ:

ほっといて。

完治:

ええ?

リカ:

私のことよりさ、里美ちゃんのことでも考えてればいいでしょう。

完治:

そう言うわけにはいかないよ。

君には酷いこと言っちゃったわけだしさ。

リカ:

気にしてくれてるの?

完治:

やあ、そんなしてるさ、当たり前だろう。

リカ:

胸がチクチク痛んだ?

完治:

痛んだぞ、それは******

リカ:

恋心。

完治:

良心。

リカ:

好きなんだ、私のこと。

完治:

ああ?

リカ:

それならそうと早く言えばいいのに。

何奢ってくれるの?

完治:

俺はさ******

リカ:

何でもいい?

完治:

はい、何でもどうぞ。

リカ:

うんーとね。

キャビアでも?

完治:

キャ、キャビアでも。

リカ:

ホワグラでも?

完治:

ホワグラでも。

リカ:

じゃさじゃさ。

あったかいおでん食べたい。

がんもにはんぺん。

完治:

はあ、いいよ。

リカ:

あ、あ、でも、これ終わらないと。

七時過ぎるかもしれない。

完治:

あ、いい、待ってるから。

俺先に行ってるからさ。

あのう、七時にマックスロード。

リカ:

あ、はい。

完治:

OK!

リカ:

うん。

完治:

じゃ。

リカ:

うん。

あ、遅れるかもしれないよ。

完治:

え?

あ、いい、いい。

待ってるよ。

待って待って銅像になってまで。

じゃね。

ウエイト:

いらっしゃいませ。

リカ:

コーヒーください。

ウエイト:

はい。

リカ:

済みません。

今何時ですか?

ウエイト:

七時三十分です。

リカ:

はあ、帰っちゃったかな。

里美:

ふん、昨夜な、私ずっと永尾君のこと考えてたんだ。

完治:

へえ?

里美:

いろいろ思い出しちゃった。

高校の頃、私皆から苛められたことがあったじゃない、家のことで。

完治:

ああ。

里美:

私の家がラブホテル経営してるってこと、クラスの皆に知られて、学校に来たら机の上に嫌らしいなんか刻んでて、私泣きながらかえって。

でも、次の日行ったら、ちゃんと消してあって。

永尾君、私恥ずかしくて、お礼も言えなかったんだけど、あれ、すごく嬉しかったよ。

完治:

ああ、それ、俺じゃないよ。

里美:

え?

完治:

三上だよ。

あいつが放課後、一人で残って、ずっと消してたんだ。

うん、関口?

どうしたの?

里美:

どうしたの?

あ、そうだ。

返事しなくちゃね。

こんな私でよかったら******

完治:

出よう。

里美:

永尾君。

完治:

はあ、俺寄るところあるから、ここで。

里美:

どうして?

完治:

取り消すよ。

里美:

ええ?

完治:

付き合ってくれとか言ったあれ。

里美:

どうして?

完治:

やっぱいいよ。

友達のままでいよう。

このままでいよう。

里美:

永尾君。

完治:

それが最高。

それ一番いいよ。

やすもんだから捨てていいよ。

リカ:

完治。

よかった。

仕事なんて来るの遅れちゃったからさ。

完治もう帰っちゃったのかと思った。

完治:

ずっと待ってたの?

リカ:

結構待ったと思う。

私ほら、時計持ってないからさ。

時間分からないし。

今何時頃?

うーん、もうこんな時間。

よかった、銅像にならなくて。

私が銅像になったらさ、皆待ち合わせに付き合ってくれるかな。

忠犬リカだって。

はは、帰っちゃおうかなと思ったんだけど。

完治奢ってくれるなんて一生に何度あるか分からないしさ。

それ逃げしたら、夜枕元に勿体ないお化け出るかもしれないなんてさ。

完治:

とにかくどこか店入ろう。

リカ:

もうだめ。

ここまで。

電池切れちゃったみたい。

こんなにそばにいるのにね、こんなに遠く見える。

なんでかん。

来てくれてありがとう。

嬉しい、本当だよ。

じーんときた。

あんなのはなんでかな。

一緒にいたいのはなんでかな。

リカ:

そうか。

そんなこと言ったんだ、完治。

里美:

それっきりそのまま何も言わないで帰っちゃったから。

それっきり何も手につかなくて。

リカ:

そう。

里美:

外に好きな子できたのかなあ。

リカ:

そんなことないよ。

そんなわけないよ。

完治いちずだもん。

里美ちゃんはさ、里美ちゃんは完治とちゃんと付き合いたいと思ってた?

好き?

里美:

一緒にいたい。

リカ:

好き?

里美:

寂しい時、悲しい時一番会いたい。

リカ:

好き?

里美:

でも、それって好きってことなんでしょう。

リカ:

好きは好きよ。

あ、完治もうすぐここ来ちゃうよ。

会いたくなかったら、今のうち。

里美:

ううん、ここで待ち合わせしてるの。

先電話で無理言って。

リカ:

ああ。

完治:

あいつ。

リカ:

あ、来た、来た。

駄目じゃない、女の子30分待たせちゃ。

罰金。

完治:

俺、ピザ屋じゃないの。

現場立ち会わなくていいわけ?

リカ:

完治は?

完治:

俺昼休みだもん。

ああ、大体なんで二人は?

里美:

あ、私が相談にのってもらってたの。

完治:

相談?

リカ:

さてと、そろそろ二人きりにしてあげようかな。

タッチ!

似合ってるよ、二人。

里美:

私永尾君に甘えてたのかな。

私がはっきりしないから、それで永尾君なんか誤解******

完治:

いいよぞ。

里美:

でも******

完治:

今まで通り高校の同級生、同郷の友達それでいいよ。

里美:

でも、永尾君が先に言ったんだよ。

友達以上なろうとしたのは永尾君が******

完治:

俺が先じゃないよ。

三上。

俺見たんだよ。

あの夜関口と三上がキスしてるの。

三上言ってた、その時関口泣いたって、俺のことよっぽど嫌いだったんだなって、そう言ってた。

俺もそう思った。

里美:

そうだよ。

そう、私******

完治:

けどさ、泣いたのはさ、その時泣いたのはさ、三上が好きだったからなんだろう。

里美:

違うよ。

永尾君。

完治:

一昨日、あの店で私に見せた涙と同じ涙だったんだろう。

里美:

はい、関口です。

三上の母:

もしもし、三上と申しますが、健一の母です。

里美ちゃん覚えてる?

里美:

はあ。

三上の母:

東京に出てきたんですけど。

おり入ってお願いがあるの。

時間ある?

リカ:

や!

随分仕事熱心ですね。

完治:

俺は昔から仕事熱心です。

邪魔だから、向こう行っててくれませんか。

リカ:

振られてじゃん。

完治:

振られたんじゃない。

リカ:

じゃ、振ったの。

完治:

そういう問題じゃない。

リカ:

ね、私がいるうちに泣いちゃいな。

完治:

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